着物礼讃 第2回 【特別編】〜コケーシカ鎌倉〜

今回は特別編として、こけしとマトリョーシカの専門店『コケーシカ鎌倉』さんにお伺いしました。

お店に入ると、そこはこけしとマトリョーシカのパラダイス。
「可愛い」がギュッ〜っと詰まっています。

コケーシカ鎌倉は、写真家で詩人の沼田元氣さんがプロデュースするお店。
オープンして五年目を迎えるそうです。
2011年8月には、沼田さん責任編集の雑誌『こけし時代』を創刊。

【写真はこけし時代vol6】

店内には、マトリョーシカのルーツとなった日本の組子式七福神こけしが堂々と鎮座しています。

沼田さんのお母様がロシア生まれ、ご自身は鎌倉育ちという事で様々な事が繋がり、ここ鎌倉でお店をオープン。

『リトルブッダ』のマトリョーシカは100%オレンジさんのデザイン。鎌倉土産にぴったり。

手ぬぐいはんかちもあります。

マトリョーシカを求めるお客様は圧倒的に女性が多いとの事ですが、こけしをお買い求めの方は男性も多いそう。

伝統こけしは東北で作られています。
震災の影響で、こけしの生産地である温泉場の宿が無くなったり、風評被害を受けたり、避難を余儀なくされた工人さんも。
元々あった後継者不足も更に深刻な問題となっています。

《工人・阿保金光工人他》

雑誌『こけし時代』は、作り手のいる東北でこけしを買う事も勧めています。旅とこけしと温泉の憩。可愛くて楽しい、愛すべき雑誌です。

マトリョーシカは、伝統こけしよりも作風が自由で色使いも面白く感じます。

ロシア国内での評価は高くないものの、輸出品として日本はもちろんヨーロッパでは人気のようです。

こけしはほとんど輸出されておらず、うまく海外でアピールすれば人気者になるはず。

《工人・平賀輝幸工人》

浴衣の時期は終わってしまいましたが、コケーシカオリジナルのこけし浴衣も。

店内もそうですが、包装紙ひとつひとつが可愛くて、丁寧で、こけしとマトリョーシカに対する愛が溢れています。

こんな時代に、こんな時代だからこそ、ものづくりに対して真摯に取り組む、そんな『夢を売る店 コケーシカ』さんでした。

コケーシカ鎌倉
住所:鎌倉市長谷1-2-15
電話:0467-23-6917
営業時間:11:00-18:00
営業日:金・土・日・月・祝日
※マトリョーシカとこけしの通信販売は行っておりません。
HP:http://www.kokeshka.com/index.html
ツイッター https://twitter.com/koke_shka
こけし時代HP:http://www.kokeshka.com/kokeshijidai

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